これぞ日本の大相撲

大相撲 横綱に降格はない

横綱の重み

大相撲において横綱というのは他とは別格の扱いになります。まず降格ということが無いという事がこの別格扱いの最たるものと考えて良いでしょう。不甲斐ない成績を残すと降格ではなく自ら引退をするしかないという極めて厳しい事をしなければならないのです。

これが勝負に生きる世界という事になるのかもしれません。何処の世界でもトップにまでなった者は、さまざまな特権が与えられて優遇されることになるわけですが、大相撲においては特権どころかさらに厳しい条件を突きつけられるというわけですから、これは異質な世界という事が理解できるはずです。しかも、これは自ら引退するという事を言わねばならないということで、常に品格が求められるというのもこうした事から来ていると考えて良いかも知れません。

これはやはり、大相撲が日本の国技という事からも来ていると考えて良いでしょう。国技のトップが横綱ということになるわけですから、この横綱というのは単に技量が優れているというだけではなく、品格も求められるということになるので、こうした厳しい扱いがなされるということです。とはいっても過去には様々な人物がいたという事はありますが、どんな人も負けが続けば引退して自ら責任を取るという事をしているという事は間違いありません。そういう意味では極めて勝者に厳しいのがこの大相撲の特徴という事になるのかもしれません。だからこそ国技として成り立っているという事にもなるのでしょう。